糖尿病治療

概要

糖尿病とは、インスリンというホルモンの働きが低下したために、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が異常に高くなる状態を言います。
治療方法には、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3種類があります。

特徴

糖尿病は主に1型と2型に分かれます。

1型糖尿病 膵臓にあるインスリンを作る細胞が破壊され、インスリンの量が不足して起こります。幼少期に発病する傾向があります。
2型糖尿病 インスリンの量が不足して起こる場合と、インスリンの働きが悪いためにブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こる場合とがあります。その多くは、食事や運動などの生活習慣が原因となります。

【治療法】

食事療法 個人に合ったエネルギー量の中で、栄養分をバランスよく摂取します。医師の指導のもと1日に食べる量を決めます。「総エネルギー量=標準体重×仕事別消費カロリー」となります。目安として標準体重1kgあたり、主婦などでは25~30kcal、立仕事が多い職業は30~35kcal、力仕事が多い職業では35kcal~となります。
運動療法 適度な運動を行うことにより、糖尿病の予防や改善に役立ちます。運動によって血中のブドウ糖が消費され、血糖を下げます。運動は1日30分が目安です。ウォーキングは1回15分~20分、1日1万歩が目安です。
薬物療法 血糖を下げるための血糖降下薬を飲む方法と、インスリン注射を行う方法があります。

対象疾患

食事療法
運動療法
糖尿病と診断されたら、医師の指導のもと実施します。
薬物療法 1型糖尿病。1型以外の糖尿病でも、食事療法や運動療法で効果が出ない場合。