320列マルチスライスCT

概要

CT(コンピューター断層撮影装置)は、多方向からエックス線を照射して、体の断面を撮影する装置です。その最新鋭の装置が320列マルチスライスCT。従来のCTよりも短時間で、より詳細に検査できます。
主に胸部から腹部にかけてのさまざまな症状について、高度な検査・診断を行います。

特徴

幅16cm(0.25mm×320列)の検出器を搭載し、1回転(最短0.35秒)でフルスキャンが可能。動きの激しい心臓や血管も一瞬で状態を把握できて、断層間のズレが生じない点が特徴です。

カテーテルを用いた血管造影検査と同等、またはそれ以上の情報を得ることができます。 従来、複数回撮影していた検査も1回で終了。一瞬で撮影が終わるため、新生児や幼児でも鎮静剤などを使用せずに検査できます。
また、被曝量も64列マルチスライスCTに比べて1/3~1/5に低減できます。

対象疾患

がん、狭心症や心筋梗塞、脳動脈瘤や脳梗塞をはじめ、全身の症状に活用できます。

心疾患
消化管疾患
肝臓・胆のう・膵臓などの疾患
骨・関節の疾患
脳・脳幹部の疾患
歯科系疾患
肺・縦隔疾患
その他