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第12回 衛生福利部双和病院2013.08.01

衛生福利部双和病院
所在地 〒23561新北市中和区中正路291号
電話 886-2-2249-0088#8807
ファックス 886-2-2249-0088#8760
HP http:// www.shh.org.tw
概要 当院は2008年に設立され、4ヵ月後台湾病院評価より「優秀」認証を取得、半年後国際標準化ISO認証を取得、14ヵ月後国際的機能評価機構の認証を取得、その後、2010年に全国初のCSR(Corporate Social Responsibility)認証を取得した医療機関となります。我々は「関心・承諾・革新」を経営理念として、地域の健康を守り続けながら、より良い品質を追求しつつ、国際的な大学病院を目指しています。
■病院紹介

07.jpgハイテクの医療機器を用い、高質な医療水準で親切な医療サービスを提供しており、それは台湾の医療サービス業界として成熟した段階に達しているとの証です。2008年7月1日に開院して以来、5年も経たないうちに、当院はすでに2度目のJCI(国際的医療機能評価)の認証を取得した病院となり、次々とISO9001、ISO14001、ISO27001などの国際認証も取得しました。2012年にも台湾行政院研考会が開催した英語サービスエンブレムで金メダルを獲得し、さらに2013年にイギリスの雑誌「The New Economy」で「Best Medical Tourism Provider,Asia」として選ばれました。 当院は国際患者に安全、快適、専門性の高いバイリンガル医療環境作りに力を注ぎ、各界から肯定されました。

06.jpg 当院は現在全職員数2,000人以上超えています。院長の指導で医師、看護師、技師、栄養士、薬剤師など一同心を込めて強い医療チームを編成し、患者さんに最善な医療サービスを提供しています。
医療設備に関して、PET/CT、MRI、ガンマナイフ、トモグラフィーなど多数大型先進医療機器の導入により、診断や治療効果などを向上させることにつながっています。また、個別患者さんの状況により、最適な治療方案を考えています。

01.jpg 完備した救急外来と入院サービスを提供できるよう、内科、外科、婦人科、小児科、歯科等の専門科以外にも、40種類超えた次専門科も開設し、オープン病床は約1,000床あります。より総合的な医療を目指すため、空中緊急レフェラルセンター、がん治療センター、低侵襲治療センター、血液透析センター、健康管理センター、医学美容センター、減量整形美容センター、ストロークセンター、特別需要者のための口腔ケアセンターなど各種特色のある医療センターも設立しました。

■空中緊急レフェラルセンター

03.jpg当院は優れたヘリコプターの地理的な着陸条件、プロの緊急救助と災害の処理能力を持っております。現在新北市のCAAに唯一許可した医療用駐機場です。台湾離島、大陸沿海地域および近隣国などの重症患者らに良好な空中緊急救助サービスを提供しています。開院以来、13例空中レフェラル経験があり、転送した患者らは当院で治療を受けています。

■VIPレベルの健康管理センター

08.jpg当院の健康管理センターは12階にあり、視界が広く、独立した1,650平方メートルもある広々としたスペースを取り、分離診察できる検査環境を創っています。専属の受付スタッフが付き、貴賓休憩室があり、多種先進医療機器も特別導入しています。プロの医師・看護師チームと取り組み、40種も超えた次専門科をコーディネートし、患者さんたちの転院や転診など煩雑な作業時間を短縮しています。また、高級な個人化整体健康管理、健康診断とフォローアップ治療追跡サービスも提供しています。

■総合的減量整形美容センター

当センターは肥満に起因する代謝性疾患(糖尿病、高尿酸、高脂血症等)には減量統合外来及び代謝症候群外来を設立しました。薬物、飲食コントロール、減量及び代謝性手術(胃内バルーン挿入、胃バンディング、胃バイパス、下袖状胃切除など)によって、各科の専門医・看護師・栄養士と協力し合いながら、プロフェッショナル情報と安全尚且つ健康な治療法を提供し、患者さんを効率よく減量させ、合併疾患の発生も減少させることができます。

■がん治療センター

09.jpg当院は婦人がん、頭頚部がん、大腸直腸がん、肝臓がん、胃及び食道がん、乳がん、肺がん、脳腫瘍、前立腺がん、膀胱がん、血液及びリンパ腫、全11のがん治療チームを設立しました。患者さんの需要によって、放射線治療から統合的ながん治療、定位放射線治療、サイバーナイフ治療、ガンマナイフ治療、トモセラピー、ホスピス療法、がん疼痛治療まで、患者が当院で統合した治療法を受ける事が期待できます。

当センターの実績として、5年前に57歳のある患者さんが肝臓に大きい腫瘍ができ診断しました。約2キロの重さ、19㎝の長さで、まるでJin Huang マンゴーのようでした。当院で緊急にメスを入れて摘出し、化学療法(径口標的治療薬)とサイバーナイフ治療で病魔から抜け出すことができました。

■血液透析センター

11.jpg完全独立した分室透析を設立しました。8人部屋、4人部屋と1人部屋で分けています。各透析室に独立した洗面台と大型ロッカーを配備してあります。透析患者の間でB、C型肝炎と他潜在性のある感染病の交差感染を徹底的に防ぎ、尚且つ、患者別の個人化治療に対応出来るよう、当院は各種新しい透析機器、異なる材料と膜面積の人工腎臓(21種類)を持っています。開院した3年目の頃に、当センターは良質な治療サービスで医策会(TJCHA)のSNQ(Symbol of National Quality )認証を取得しました。全国で初の透析室名義で認証を取得した医療機関となります。

■低侵襲治療センター  単孔式腹腔鏡下手術・脊髄低侵襲手術・低侵襲人工関節置換術

当院は疾患をガイドとして積極的に外科手術から低侵襲手術へ進んでいます。肝臓がんの摘出手術、胃がん及び胃関連の手術、膵臓がんの摘出手術、大腸がんの摘出手術などの腹腔鏡手術において、当院は独特な単孔式腹腔鏡機器を用い、胆嚢摘出手術・大腸がん手術・肝臓がんの摘出手術後の外科創傷および回復時間を最小限に抑えました。開院以来、数百例の胆嚢摘出手術に成功しています。

脊髄低侵襲手術に関して、当院は術中画像装置O-arm【オーアーム】とナビゲーションシステムの導入により、手術の精密度、敏捷度と安全性を高められ、脊髄手術の手術時間を8時間から2、3時間に短縮し、手術リスクの削減することができました。

低侵襲人工関節置換術に関して、当院は膝関節や股関節の置換術を行っています。特に、変性性関節炎やリウマチ性関節炎を患った患者さんに対して、当院が行っている人工関節置換術は新たな改良方法を使い、「傷が小さい(10㎝未満)かつ太腿の腱を壊さない」というメリットがあります。今まで数千例もの成功実績があり、その中で最小傷口はわずか5.6㎝となります。股関節置換術には、傷口は元来15㎝から5~7㎝まで減少し、患者さんの軟部組織に与えるダメージを大幅に減らすことができます。その上、手術による疼痛や失血などの症状も和らげ、患者さんは術後の翌日もしくは当日に歩くことが可能です。術後約5~7日後には、正常な日常生活に戻ることができます。

■ストロークセンター

10.jpg当院は国内トップクラスの神経内科チーム・神経放射線チーム・神経外科チーム・神経リハビリテーションチームを集結し、科目別の統合された医療チームを編成しました。例えば急性脳卒中の患者さんが運ばれてきた時、救急医学科より迅速に脳卒中治療グループを活用しています。医学画像科で1.5T及び3TMRIとCT等の最新の検査機器を用い、24時間画像診断サービスを提供し、速やかに患者さんの病状を確認しています。神経内科各科から共同で治療の流れを作り、短時間中に最善な治療を患者さんに提供しています。

■特別需要者のための口腔ケアセンター

当院は新北市で初の心身障害者にデンタルサービス提供している病院です。予約制で小児科、精神科、リハビリテーション科、麻酔科、早期介入評価センター、社会福祉士などの関連部門と連携し、共同で診断しています。独立したオペ室、リハビリテーション室、全身麻酔機等を用意しており、待機時間を省略しています。院内はバリアフリーの設計で、車いすなどの出入りにはすごく便利です。衛生教育コーナーも設けてあり、患者さんに良好な口腔衛生マナーを指導しています。さらに、2010年にSNQ認証を取得しました。

■国際医療センター

当院は国際医療センターを設立しており、個人化方式で国際患者別に最適なサービスを提供しています。関連文書の取扱いと説明から予約サービス、来院サービス、受診サービス、生活サポートサービス、そして帰国後の追跡サービスなど様々な方面まで患者さんに違和感を感じさせぬよう配慮しています。

■医療環境

当院は「人文医学」の理念をモットーとして、患者を癒す病院作りに力を注いでいます。ホール・待合室・各廊下には定期的には各芸術家の絵画等の芸術作品を展覧しています。そしてホールではピアノや各式楽器などを演奏したり、不定期的に各種音楽、芸術パフォーマンス、人文講座、絵画、撮影コンクールなども開催しています。患者さんやそのご家族の方に温かい文化的な雰囲気を感じさせ、快楽な空間で芸術品を鑑賞しながら、命の美しさを味わい、心身的な苦痛を和らげています。


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2014年7月から第二医療病棟がオープン予定となっており、全病床数は1,500床以上となります。第二医療病棟は慢性長期医療サービスケアをメインとして、整合性のある精神ケアを発展し、急性期病床も同時に拡充する予定です。また、専門外来サービスも設立予定となっており、台湾で最高の医療機関になるよう一生懸命事業に取り組んでいきます。最良質な医療で、教育・研究・サービスにおいて使命感を達成していきます。


取材協力者:衛生福利部双和病院
国際医療センター 吳婉甄(Nora Wu)