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第6回 財団法人 彰浜秀伝病院2013.02.01

財団法人 彰浜秀伝病院
所在地 台湾彰化県鹿港鎮鹿工路6号(彰浜工業区鹿港区)
電話 886-4-7813888
886-4-7810566
ファックス 886-4-7073220
HP http://www.cbshow.org.tw/changbin/
概要 財団法人彰浜秀伝病院は30年前に創設され、7病院を持つ秀伝医療グループの一つ。2009年にJCI認証取得。薬の匂いがせず、コーヒーのいい香りが漂っているのが病院の特徴の一つである。健康促進するための医療空間を設置してあると同時に、それ以外に、人文芸術館、国際会議ホール(映画館)、喫茶店、販売コーナー、美食街などがあり、住民は健康な生活をしながら、芸術や文学を味わえる。過去見学しに来た人の数は25万人を越え、内1/3の方が健康診断のため来院。世界中から高い評価を得ている。
1基本情報を含む病院の紹介について
 財団法人彰浜秀伝病院プロジェクトは「健康楽園」を目標として建てられました。敷地面積は8.5ヘクタール、台湾省彰化県鹿港鎮の彰浜工業地域内に位置し、園区のすべての建物は西洋デザインと中国式の特徴を合わせたものです。病棟以外に、秀伝アジア遠隔低侵襲手術訓練センター、心理健康研究センターと医学研究ビルがあります。
 『秀伝』は黄明和社長のご尊父に対する追想の意から由来し、老人と子供を愛し、人々の健康を守る事を理念としています。秀伝医療グループには7病院があります。台湾の北部、中部、南部に分布し、優れた医療システムを整え、現在全従業員数は5千人余り、病床3,500床を持っています。
 秀伝医療グループの社長、黄明和はメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)を基準にし、彰浜秀伝健康園区を「台湾のメイヨー・クリニック」と銘打って、健康医療と観光を結びつけ、患者を中心とした、健康的な環境を目指しています。(米国メイヨー・クリニックはミネソタ州内の小さな町であり、人口が7万人にも達していない。しかし、その県にあるレストラン、ホテルはすべてトップクラスの医療のために存在し、世界各地の人々は治療及び健診のため訪れる)
hosp_info06_02.jpg 彰浜秀伝健康園区の医療センターは地下1階、地上7階、面積は25,000平方メートルの素晴らしい建物です。健康促進するための医療空間を設置してあると同時に、人文芸術館、国際会議ホール(映画館)、喫茶店、販売コーナー、美食街などがあり、住民は健康な生活をしながら、芸術や文学を味わえます。その中で最も特徴的なものは医学博物館です。ここの展覧施設にあるものは、全国立科学博物館から移転したものです。入口に入ると「命の起源」があり、次々とリアリティを追求した内容をメディアなど駆使して表現し、生命体としての人体の詳細な構造を理解できるようになっています。また、館内では消化系統の功能、食べ物が口に入ることで起こるさまざまな化学作用や物理作用など、さらに呼吸、循環、免疫、中枢神経、感覚、皮膚、筋肉、骨格など重要な器官、内分泌、生殖、遺伝、成長の生理上の変化や過程なども紹介されています。また、教育に繋がったゲームなど、心をこめて設計された映像、器具を通して、動物と異なった人類の知恵、動能、発明などの展覧が見られます。踏み板によって発電させるような仕組みを使ったり、光線を展示したり、バランステスト、力試験、音域実験、骨格、筋肉劇場、フィードバックコントロールなど、感官功能のあるゲーム遊びもここで楽しめます。

 医療センターの隣に位置してある秀伝アジア遠隔低侵襲手術の訓練センター(IRCAD)は4階建のエコビルであり、敷地面積は1,500平方メートルあります。黄明和社長の積極的な努力により、フランス/ストラスブールのヨーロッパ遠隔手術センターと提携を結び、内部には最高レベルの動物実験手術台20台を備えています。アジア第一であり、世界で最大の設備を整えている低侵襲手術の訓練センターです。精密な内視鏡手術訓練を通し、アジアの医学人材の低侵襲手術に対する技術の進歩に役立ち、彰濱秀伝の遠隔医療を切り拓いてきました。

hosp_info06_03.jpg2導入している医療機器について
 医療サービスの面では、彰濱秀伝はアジア初の最新ガンマ‐ナイフ (Gamma knife)を導入し、64列マルチCTスキャナー、コンピュータ断層撮影、定位照射またIMRTも可能のリニアックなどの医療設備を導入しています。従来の科目別診療を行う概念に囚われず、「臓器」 を中心とした診療理念を取り入れ、内科と外科が一緒に診察を行い、診療科目を分ける悩みを解決しました。24時間無料のオンラインコールセンターでは、専門の相談員による相談サービスも行っています。
 
3医療の特徴、独自のサービスや取り組みについて
 医療の特徴は、主に各式の低侵襲手術、整形外科の人工膝関節手術、骨の関節鏡、ガンマ‐ナイフ(Gamma knife)、インプラント、胃内バルーン手術などです。また高度健診センター、ビーナス医学美容センターとストレス解消センターなどのサービスも提供しています。   
 彰浜秀伝は患者を中心にし、患者を待たせません。レストランのような開放空間での国内初のキャスター付きカウンターサービスにおいて、患者はカウンターまで歩く必要がなく、最寄りの所で受付番号を取り、支払い手続きもできます。その他に、診察が終わって薬を受け取るため、お待ちいただいている間に、お茶のサービスもあったり、薬剤師が薬を患者の元に届け、丁寧にお薬の使い方を説明することも行っています。このシステムは多くの患者及び家族から賛美を受けています。
hosp_info06_04.jpg 彰浜秀伝は中華航空と亜都麗致ホテルのサービスを見本にし、親切な笑顔で温かい雰囲気を作り出しています。国際診察を受ける患者は問い合わせから診療の提案を受け、更に担当者の出迎えサービスがあり、診療過程を親切に同行し、馴染みやすい環境です。そしてe-VIPサービスを提供し、医療データをwebサイトにアップロードし、全世界の各地で自分の健康状況を把握できます。すべての会員は家庭ごとに専属医師が付き、医療サービスを提供しています。
 彰浜秀伝の神経外科には全アジアで初の最新型ガンマ‐ナイフ(Gamma knife)を持っています。医師もスウェーデンにて専門の訓練を受け、多くの三叉神経痛患者が受診し、回復しました。68歳の葉さんは7年間、片側の顔や口を動かすと痛みを感じ、三叉神経痛だと分かりました。この治療を通じ、一回の手術で数年間の痛みが解消されました。

4標榜科目(医師)のご紹介
 整形外科の専門医は国際医療業界でも有名であり、問診が細かく専門性が高い診察を行っています。先進的な設備が揃い、国際レベルに達した低侵襲手術センターをはじめ、ホルミウムレーザー治療機器、MRI、骨密度測定器、64列CT、関節鏡(Arthroscopy)など精密機器があります。彰浜秀伝はその導入コストよりも、患者に詳しく適切な診断と治療することが大切であり、骨や筋肉の傷は初診の治療だけではなく、リハビリ診察を続ける事が重要であると考えています。 
 彰浜秀伝の整形外科は重大な怪我の処置、各種骨折の治療、靭帯損傷や再建治療、人工関節の治療及び各種の神経障害の医療サービスを強化しています。専門医療チームは現在の副社長の古鳴洲医師、栄誉院長兼整形外科の総責任者李土生医師と譚台笙主任以外、8名の専門医がいます。専門の医療チームと高優質の医療環境を組み合わせ、彰浜秀伝は安全なサービスを提供することを理念にしています。肩肘関節科、脊椎科、骨折科、足くるぶし関節科、手外科、再建関節科、運動医学科と骨粗鬆症の特別外来診察などを含み、将来はもっと多くの専門センターを開設する予定があります。(例えば:脊椎センター、内視鏡センター、関節鏡センター、工業傷センターと看護センター)
hosp_info06_05.jpg 彰浜秀伝の整形外科の医療技術は高く、創立し現在に至るまで、すでに国内海外の整形手術の成功患者が数えきれないほどで、海外からも足の長さの矯正、肩の腱の修復、手根関節の低侵襲手術、人工の股関節や膝関節の移植手術で来院し、治療後の患者はすべて満足していただいています。
 その他、睡眠障害患者のため、睡眠障害の特別な外来診察を設立して、専門医師の詳しい問診を通じ、細かく評価した後に、睡眠障害患者の特徴を調べ、その他の専門医と検討の上、共同診療をし、生活の質を上げるように努めています。人間の体に反応した各種の睡眠障害は異なる器官を通じて引き起こしています。睡眠治療のコースは耳鼻咽喉科、神経内科、精神科、歯科と胸腔外科などのそれぞれ関連している専門医が共に診断を行い、患者は専門の器具を通じて睡眠生理をデータ化します。脳波、口と鼻の息の流量、動悸の周波数、筋電図、眼波率、血中酸素の飽和指数、胸腹の呼吸、いびき回数、心電図、睡眠体位、手足の動きと呼吸指数などの睡眠情報を元に、その上医師の詳しい問診、アンケート評価と理学検査の結果を経て、正確に患者の睡眠障害を診断し、患者治療に臨み解消に努めています。

5.日本人患者の受け入れ状況と日本マーケットへの期待
hosp_info06_06.jpg 2011年から今まで、日本人患者は合計10人ですが、日本マーケットに大きな期待があります。今まで日本人患者に主に受けたプログラムは漢方問診、スキンケアでリラックスコース及び医学美容コースでした。

 当院は7つ星ホテル化サービス病院と銘打ち、医療サービス以外に、高度な健康診断はもちろん、医学美容や楽活リラックス治療コース、更に救急ヘリなどトップクラスのサービスも提供します。日本の貴賓は台湾に行き、オーダーメイドの医療サービスを享受することができます。

6メディカルツーリズムについての取り組み
 秀伝医療グループは旅行会社と協力して「6泊5日」の旅行計画を立てました。桃園空港まで飛行機で行き、担当者が出迎えて、6日にわたり苗栗三義、台中逢甲、彰化鹿港、南投日月潭、中台の禅寺、台北野柳、故宮と101ビルなどの台湾の名所を観光、現地の風習を味わうことが出来ます。彰化で滞在する時、彰浜秀伝健康園区でランクの高いサービスを体験することができます。午前に各種の健康診断を受けて、専門の医師の協力で健康状態を診断し、午後にリラクゼーションを行ない、日常生活で心身ともに溜まっていたストレスを解消、または医学の美容コースも選ぶことができ、プチ整形で張りのある白肌になり、旅行者たちは新たな自分を感じる事が出来ます。

7今後メディカルツーリズム事業展開についての展望
 当院はJCI認証を通じ、フランスの消化器がん研究所(IRCAD)、ヨーロッパ遠隔手術研究所(EITS)と連携し、アジア最大の低侵襲センターを設立し、医師のレベルを上げる為の医療訓練を提供します。

 当院は国際標準の医療と高い品質サービスを提供できる医療機関として、メディカルツーリズムを通し、下記の医療サービスを海外の患者に提供したいと考えています。

■重症治療及び特色医療
■人工股関節手術、低侵襲人工膝関節手術等整形外科治療
hosp_info06_07.jpg■ガンマ‐ナイフ
■方薬
■ダイエット
■睡眠治療
■高圧酸素治療
■高度健康診断
■楽活リラックスコース
■医学美容
■国際SOS転送サービス

8その他のアピールポイント
 肥満は現代人の健康に大きな悩みです。多くの人々は多様な方法で体重を減らすことを求めています。しかし運動は根気よく続けることができなく、控え目に食べるにもその苦痛は耐えがたく、ダイエット薬は副作用が考えられ、費用も高いのが実情です。彰浜秀伝には体重のコントロールセンターがあり、健康で美しい体を保つための新しい選択―胃内部の水球を置く手術―により、無理なくスマートな体を保ち、慢性疾病予防に繋げます。胃内部の水球の治療過程では、内視境で確認しつつ、シリカゲルの材質の小さいボールを口から食道を通じて胃に入れ、適切な位置にレイアウトし、さらに個人の胃の大きさに合わせメチルブルーを含む生理食塩水400-700CCを注入します。兆雷医師によると、胃内部の水球が体内で6ヶ月放置でき、治療を受ける患者は水球があるため満腹感を感じ、食欲は下がって、体重を減らすことができると言います。 
 彰浜秀伝健康園区の「リラックスセンター」は全台湾初のサービスが行き届いたホテル式の専門医療リラックスセンターです。心理カウンセラー、職能治療師、栄養士、アロセラピスト、専門のヨガの先生などの多様なサービスを結び付けて、体調が悪そうな人には健康を取り戻してもらい、健康な方々にはより健康になるよう自己管理をしてもらい、それぞれがより良い状態になる様にサポートしています。センターにジム、ヨガ教室、アロマテラピーSpa室、食療レストラン、最高級視聴覚センター、5つ星の宿泊スイートホームなどを設置し、催眠、瞑想、リラクゼーション、バイオフィードバッグ、芸術療法、音楽療法などを実施しています。心身の活性化、潜在能力の触発を通じてストレスを和らげて、リラックスしていただきます。

取材協力者:財団法人彰浜秀伝記念病院
営運センター 朱玉珊
国際医療センター 蔡宜芳